
を傷つけます。
そうすると、気管支の分泌液を出す細胞が非常に増えてきて、痰の量が多くなる一方、線毛組織の減少がみられるようになります。

こうなると痰の量が多くなるのに吐き出す力が弱くなってしまい、咳き込みが起きるようになってくるわけです。
慢性膿性気管支炎の治療は、禁煙なくして対策なしです。
さらに、たまっている痰を出して気道をきれいにクリーニングすることです。
これは気道に痰がたまったままにしておくと、細菌が感染して病気が悪化するからです。
気道のクリーニングには、ネブライザー吸入や痰溶原液の内服などで痰の排出を図ります。
最後に肺癌について一言述べさせてもらいます。
つい最近、男性の肺癌による死亡が胃がんを抜き第一位となったことが報道されました。
どうもタバコが大きなリスクファクターであることは間違いないようですが、日常、咳と血痰には注意してください。
そして最低年一回はぜひ、胸部レントゲン検査をしていただきたいのです。
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